歩けば健康を維持できると頭でわかっていても、継続するのは簡単ではありません。誰もが簡単に継続できれば「三日坊主」という言葉が生まれていないわけで、新しいことを続けるのは誰でも難しいことなのです。だからといってウォーキングを諦めていいという話ではありません。
ウォーキングを習慣化できれば健康状態もよくなりますし、何よりも人生に楽しみが生まれます。だから1人でも多くの人にウォーキングの楽しさを知ってもらいたいということで、今回は歩くことが好きになるための、ウォーキングのコツについて解説していきます。
ウォーキングを続けるための5つのコツ
それではさっそく、ウォーキングを続けるためのコツをご紹介していきます。
- ウォーキングの目的を明確にする
- 毎日のルーティーンにする
- ウォーキング中の楽しみを作る
- 快適な服装で歩く
- ご褒美を用意する
ウォーキングを続けるためのコツはこの5つになります。それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
ウォーキングの目的を明確にする
ウォーキングに限らず、何かを継続するときに重要になってくるのが「何のためにするのか」を明確にすることです。理由や目的もなく始めたことは、続ける理由も見つからないので、基本的にはどんなことであっても継続できなくなります。
ただし、そこまで難しく考える必要はありません。まずはなぜウォーキングを始めようとしたのかを思い出してください。健康のため、趣味を見つけたいためなど理由はそれぞれあると思いますが、それを少しだけ深堀りしてみましょう。
たとえば健康のために歩き始めたのであれば「体重を◯kgにする」といったように、具体的な目標に置き換えてみましょう。他にも「地球1周分(約4万km)歩いてみる」というのでも構いません。大事なのは数値化できる目標を立てるということです。
毎日のルーティーンにする
歯磨きをしたり、お風呂に入ったりする。ウォーキングをそのような日常生活と同じような位置づけに持っていきましょう。食事をしたりお菓子を食べたりしたら歯を磨くように、「朝起きたら歩きに行く」や「1駅前で下車して歩く」のようなルーティーンにすることで、ウォーキングを継続しやすくなります。
ルーティーンにするときに重要になるのが「どこに組み込むか」ということです。これを間違えると継続どころかルーティーンにすることも失敗してしまいます。たとえば「仕事終わり」にウォーキングを組み込むと、残業で深夜まで働いたり、飲み会があったりするなど、ルーティーン化を阻害する要因が多く、失敗する可能性があります。
ウォーキングを毎日のルーティーンにするのにおすすめなのが、朝起きてすぐです。目覚めたら着替えてすぐに歩きに出かけましょう。朝起きるという行為は毎日決まった時間に発生するので、ウォーキングを定着させやすく、簡単に習慣化できます。
ウォーキング中の楽しみを作る
ウォーキングが続かない理由のひとつに「退屈だから」を挙げる人も少なくありません。それならば、ウォーキング中の楽しみを作れば、退屈に感じることがなくなります。
- カメラを持って歩く
- 音楽やラジオを聴きながら歩く
- ウォーキングアプリを利用する
ウォーキングに楽しみを見いだせない人は、これらを試してみてください。
カメラを持って歩くと撮影する楽しみが増えます。その季節だけの風景や、歩きながら出会った美しい瞬間などを撮影していると、際限なく歩けるようになります。最初はスマホのカメラでも構いませんが、継続のためにミラーレス一眼を買うのもおすすめです。
最近は骨伝導イヤホンのように耳をふさがないオープンイヤーのイヤホンが増えており、音声を聴きながらも安全にウォーキングできるようになっています。音楽やラジオが好きという人は、それを楽しむことでウォーキングの時間が待ち遠しくなり、「早く歩きに行きたい」となります。
そしてもうひとつおすすめなのが、歩くことでポイントが貯まるアプリやウォーキングゲームアプリを導入することです。ウォーキングアプリについては別記事がございますので、そちらをご参照ください。
快適な服装で歩く
季節にもよりますがウォーキングは思った以上に汗をかきます。このためコットンのTシャツなど、汗は吸うけど汗を溜め込んでしまうような素材を使っているウェアで歩くと不快感が大きくなります。そのあと電車に乗るようなケースでは自分の汗臭さが気になるという人もいるかと思います。
そのような理由でウォーキングが続かなくなるという人は、ウォーキングといえども快適な服装で歩くようにしてください。インナーには吸湿速乾性に優れたウェアを選ぶことで、ウェアが汗で重たくなるのを防ぐことができます。汗を溜めないので、もちろんニオイ対策にもなります。
どのようなウェアがいいのかわからないという人は、ランニングウェアを着用すればOKです。通気性にも優れており、腕や足の動きを阻害しないので、驚くほど快適に歩けるようになります。
ご褒美を用意する
ご褒美があったほうがいいという人は、目標を達成したときにご褒美を受けられるようにするのもおすすめです。たとえば「1ヶ月に50km以上歩いたら◯◯で焼き肉を食べる」みたいなご褒美を用意すれば、毎日コツコツ積み重ねられるようになります。
ご褒美は何でも構いません。私が毎朝ランニングするときには、走り終えた後の缶コーヒーをご褒美にしています。ささやかですが「缶コーヒーがあるから頑張ろう」となり、高いモチベーションを維持し続けています。人間の心理として確実に歩きたくなりますので、継続が苦手という人はご褒美を用意しておきましょう。
挫折しそうになったときの心構え
ウォーキングを習慣化するのは簡単なことではなく、どうしても時間がかかってしまいます。時間がかかるということは、気持ちが続かずに挫折しそうになることも珍しくありません。そのようなときにどう対処すればいいか、その心構えについて解説していきます。
- 挫折しそうになった自分を責めない
- 根拠はなくても「大丈夫」と唱える
- フレキシブルさを備える
ウォーキングを挫折しそうになった場合には、この3つの心構えを思い出してください。
まず大事なのが「自分を責めない」ことです。ウォーキングは仕事ではありませんので、失敗したところで何かを失うわけでもありません。挫折しそうになっても「そういう日もある」くらいの軽い気持ちを持って、自分を前向きな姿勢に誘導しましょう。
同じく「大丈夫」と唱えるのもおすすめで、ポジティブな言葉を口にすることで、折れそうになる気持ちを整えることができます。「自分なら習慣化できる」と信じて、「自分なら大丈夫」と何度も繰り返して口にしてみてください。
そしてもうひとつ大事なのが、自分が決めたとおりにやろうとしないことです。仕事や家事があると思いどおりに時間の管理ができないことが多々あります。定時に上がって歩くつもりだったのに突然の残業依頼。そんなときは、歩くのを翌日に回すなどして、フレキシブルに予定を変更していきましょう。
まとめ
ウォーキングは思った以上に退屈な運動で、継続できずに歩くのをやめてしまう人も少なくありません。そうならないために大事なのは歩く目的を明確にすることと習慣化することです。ただし、習慣化できるまでがとても大変ですので、まずはウォーキング中の楽しみを見つけましょう。
ウォーキング中に写真撮影をしたり、音楽やラジオを聴いたりするのもいいですし、ウォーキングの楽しみ方は人の数だけあります。これをしてはいけないというルールがあるわけではないので、自分なりに歩くことで得られる喜びを見つけて、それを楽しみにして歩き続けてください。
また、ご褒美を用意するのも有効です。しっかり歩いた自分を褒めることで、また歩くモチベーションになります。それを数ヶ月もしていれば、ご褒美なしでも歩けるようになります。最終的には歩くことそのものに楽しさを感じられるのが理想ですが、その途中過程ではいろいろ工夫をして、ウォーキングを毎日のルーティーンに落とし込みましょう。