ウォーキングは継続することが重要な運動です。1日だけで何かが大きく変わるようなことはありませんが、コツコツ継続することで体重が落ちたり、健康診断での数値がよくなったります。そうなると「何があっても毎日歩くべき?」と疑問に感じることになりますよね。
雨や雪、強風の中でも歩くべきかどうか迷ってしまう人も少なくないようですので、ここではウォーキングと天候の関係について詳しく解説していきます。雨が降ってるけど歩きにいくかどうかで迷っているという人は、ぜひ参考にしてください。
天候が悪い日に無理してウォーキングする必要はない
ウォーキングは継続が重要ということで、真面目な人ほど雨や雪などの天気でも歩かなくてはいけないと思いがちですが、基本的には天候が悪い日はウォーキングをする必要はありません。継続が重要な運動というのは「1日休んだくらいで体力が低下するわけではない」ことを意味するためです。
1週間も雨が続くとなると、何らかの対処方法を考える必要がありますが、1週間に1〜2日程度なら歩けない日があってもそこまで気にする必要はありません。ただ朝から晩まで雨が続く日というのは限られていて、朝に雨が降っていても、夕方には止んでいるというのはよくあり、その場合は夕方以降に歩くべきです。
無理のない範囲で継続する。これがウォーキングをするうえで重要なスタンスになります。もちろん「無理のない範囲」の境界線は人によって異なります。たとえば雪国の人ですと雪が積もっているくらいでは歩かない理由になりませんが、都市部の人にとっては転倒のリスクが高くなるので歩かないほうが賢明です。
気をつけたいのは、「ウォーキングに行くのが面倒」という心理になっていないかどうかという点です。雨が降っていて歩きに行けないのが残念だと感じているならいいのですが、「面倒」となっているなら、どこかでウォーキングとの向き合い方が間違っています。
ウォーキングは義務ではなく、自分自身の日常に彩りを加えるためにするものです。こういう心理は雨や雪などの悪天候のときに表れますので、自分の心の中をしっかり観察しておきましょう。
雨が降っている日もウォーキングする方法
雨の日に無理してウォーキングする必要はありませんが、それほど風も強くなく、傘をさしていれば濡れないというのであれば歩きに行きましょう。腕振りができないというデメリットがあるのですが、それでも家の中に閉じこもっているよりもプラスの効果を期待できます。
もちろん雨具を着用してのウォーキングでもいいのですが、人間は顔が濡れてしまうとやる気が薄れてしまう傾向にあります。傘をおすすめするのは、顔を濡らしたくないためです。人間というのは面白いもので、顔さえ濡れなければ雨でも意外と不快感なく歩けます。
ただし近場にプールや地下街などがあるなら、そちらを利用するのがおすすめです。
屋内プールでウォーキングする
近所に屋内プールがあるなら、プールでウォーキングをしてみましょう。プールは泳ぐ場所では?と思うかもしれませんが、市民プールなどでは1〜2コースほどウォーキング用に確保されており、泳げなくても利用できるようになっています。
プールでのウォーキングは膝への負担も小さく、それでいて通常のウォーキングよりもエネルギーの消耗が大きいといった特徴があります。ただ思ったよりも前に進みませんので、距離ではなく時間で管理してください。30分から1時間がウォーキング時間の目安にしましょう。
スポーツジムでウォーキングする
近くにスポーツジムがあるという人は、スポーツジムのランニングマシンでウォーキングをしましょう。最近はチョコザップのようにリーズナブルな価格で利用できるスポーツジムも増えており、天候を気にする必要なく手軽にジムを利用できるようになっています。
スポーツジムは7月や8月といった気温が高くなる時期のウォーキングスポットとしても使えますし、北海道や東北、北陸などの冬に雪が降るエリアでもかなり有効に使えるスポットになります。もちろん筋トレもできますので、ウォーキングを始めるタイミングで加入するのもいいかもしれません。
地下街をウォーキングする
近くに大きな地下街があるエリアで仕事をしているという場合には、地下街を歩くというのもおすすめです。通勤時間など人が大勢いるタイミングを避ける必要はありますが、地下街でも意外としっかりと歩けるものです。階段のある建物があるなら、その階段と組み合わせるのもOK。
都内ですと国立競技場の外周に屋根があり、雨の日でも問題なく歩けます。このように屋根のある場所というのは意外とたくさんありますので、それらを活用して天候が悪くても体を動かしましょう。
雨の日は筋トレでもOK
雨の日も場所を選んで歩くのがおすすめですが、近所にそのような場所がないという人は自宅で簡単な筋トレをするというのでもOKです。筋トレをすることで普段のウォーキングが楽になりますし、体幹トレーニングをすれば日常生活でも疲れにくくなります。
筋トレは道具を使わない自重トレーニングで構いません。基本となるのはスクワットやランジといった、足の筋肉に負荷をかけるトレーニングです。最近はYouTubeにいくつもトレーニング方法が紹介されていますので、それらを参考にしてください。
できればスクワットやランジは雨の日に関係なく週2回のペースで行いましょう。それだけでウォーキング可能な距離が伸びたり、これまで以上に早く歩けるようになったりします。定番トレーニングの動画を掲載しておきます。動画を見ながら挑戦してみてください。
雨や雪などの天候でウォーキングするときの注意点
雨や雪の日もできるだけウォーキングすることをおすすめしましたが、そのような天候の中でウォーキングをするときにはいくつか気をつけなくてはいけないポイントがあります。
- 防水シューズを履いてウォーキングする
- ウォーキング後は湯船で体を温める
- 目立つ色の服装を選び安全な場所を選んで歩く
この3点が雨や雪などの天候でウォーキングするときの注意点になります。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
防水シューズを履いてウォーキングする
雨の日も顔を濡らさなければいいとお伝えしましたが、実はもうひとつウォーキングのモチベーションが下がることがあります。それは靴が濡れてグショグショになってしまうことです。夏であればそれも面白かったりするのですが、季節によってはウォーキングどころではなくなってしまいます。
雨の日にウォーキングをする場合には、できるだけ防水シューズを履いて歩くようにしてください。できればGORE-TEXのウォーキングシューズがいいのですが、高額なものが多く簡単には手を出せません。ワークマンにリーズナブルな価格の防水シューズがありますので、あまりお金をかけられないという人は、そちらをお求めください。
目立つ色の服装を選び安全な場所を選んで歩く
雨の日は車やバイクの運転手の視認性が下がります。その結果、接触事故などのリスクが上がってしまいますので、できるだけ目立つ色の服装を選んでください。おすすめなのはベースが黄色で、リフレクターが付いているウェアになります。
もちろんそもそも車やバイクがこない場所を選ぶというのも大事です。できれば公園のウォーキングコースを歩き、近くにそのような場所がない場合には、できるだけ歩道と車道が分かれている道を選びましょう。
ウォーキング後は湯船で体を温める
雨や雪の中でのウォーキングで濡れるのが意外と楽しかったりするのですが、そのままにしておくと体の熱が奪われてしまいます。ウォーキングから戻ったらすぐに湯船で体を温めるようにしてください。30分のウォーキングと決めているなら、その時間に合わせてタイマーをセッティングするのもいいかもしれません。
すぐにお風呂が沸かないという場合には、とりあえず濡れたウェアを脱ぐようにて、タオルで体を拭くようにしておきましょう。大事なのは体を冷やさないようにするという意識です。体を拭いたら、ココアやミルクティーなどで体を内側から温めるのもおすすめです。
まとめ:雨の日もなんらかの方法で体を動かそう
雨の日は交通事故などのリスクもあるので、基本的にはウォーキングをする必要はありません。でも、安全にウォーキングできる環境があるなら、傘をさしてでも歩くことをおすすめします。傘をさすことをNGとしているトレーナーもいますが、たまに傘をさして歩いたくらいで歩き方がおかしくなったりはしません。
ただ、天候が大荒れの中を歩くのは賢い選択ではありません。そのような場合にはジムやプールを歩いたり、筋トレをするのがおすすめです。とくに筋トレはウォーキングをするうえでのカラダづくりになりますので、天候に関係なく定期的に行ってもらいたいところです。
大事なのは体を動かそうという意識です。雨だから、雪だからお休みにするというのではなく、自分なりにどうすれば体を動かせるかを考えて実行してみましょう。