山には一般的なルートだけでなく、さまざまなルートが隠されています。何度も山に登っているベテランだけが知っているルートもありますが、私たちがそれらのルートについて存在を知ることもなく、素晴らしい景色を見逃している可能性もあります。
だったら、そんなルートも公開しようじゃないかということで、YAMAP(ヤマップ)がアプリ内に「みんなの軌跡」機能を追加しました。この機能をONにすることで、他の人たちが登山で利用した道を発見できるようになっています。
みんなの軌跡を把握することで登山がより安全になる
登山地図GPSアプリ「YAMAP」をヤマップが、ユーザーによる過去の軌跡データを地図上に可視化した「みんなの軌跡」機能の提供を開始しました。通行量が多いルートは太く、少ないルートは細く表示され、ユーザーは通行量を把握したうえで歩くルートを選べるようになります。
この新機能の特徴は3つ。
- 特徴 ①
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実際の通行実績が最大限可視化されるため、一般的な登山道だけでなくマイナーなルートやバリエーションルートなどの把握がしやすくなります。
- 特徴 ②
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誰にも歩かれていない区間が明確になり、整備が行き届いていない山や上級者向けのルートを通行している際にルートを踏み外すことのリスクを軽減できます。
- 特徴 ③
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つい道の外に迷い込み、一般的な登山道から離れてしまった場合も復帰までのルートを見つけやすくなります。
これまで知らなかったルートを発見したり、「この道はどこに繋がっているんだろう」という疑問を解決できたりするなど、山の楽しみ方が広がる機能です。無料で利用できる機能ですので、ぜひ次回の登山時に「みんなの軌跡」を使って山を登ってみてください。
登山初心者は機能「OFF」を推奨
正規ルート以外は、登山道が整備されていないことも多く、登山経験が少ない人にとっては、難易度が高いルートになっている可能性があります。それでもアプリ上に表示されていると「こっちが近い」と思って、そのルートを選んでしまってトラブルを引き起こすかもしれません。
そのようなことのないように、地図読みに慣れるまでは「みんなの軌跡」機能をオフにし、安全な利用を推奨しています。