梅雨の季節になるとウォーキングをするのも少し憂鬱になりそうですが、そんなときは紫陽花を求めて歩くのがおすすめです。ちょうど関東屈指の紫陽花の名所のひとつ「南沢あじさい山」がリニューアルされたとのことで、武蔵五日市駅からハイキングをしてみるのはいかがでしょう。
南沢あじさい山は、南澤忠一さんが50年以上にわたって情熱を注いで山林に作り上げた紫陽花の楽園です。10,000株を超える100種とも言われる紫陽花が山を覆い、訪れる人々を魅了しています。そんな南沢あじさい山と金比羅山を巡るハイキングコースは2時間ちょっとで、休日のリフレッシュにぴったりです。
持続可能なエコツーリズムを目指してリニューアル
今回ご紹介するハイキングコースの中心となるのが「南沢あじさい山」です。南沢あじさい山は南澤忠一さんが『日本の原風景広がる美しいお花の里を、未来に残したい』という想いで、山林に作り上げた紫陽花の楽園です。その数なんと10,000株以上で、100種類の紫陽花が山を覆います。
そんな南沢あじさい山ですが、昨年のシーズン後に南澤忠一さんが亡くなられたことで、地域の若者が運営を引き継ぐことになりました。そして、これからも持続可能な観光名所となるように、自然や地域との調和を守りつつもさまざまな面でのリニューアルされています。
たとえば新設することになった東屋やデッキ、展望台や看板などは土中環境で30年腐朽しない木材『PARKS WOOD』(超高耐久木材技術)を活用。しかも地産の多摩産材を中心に、コンクリートを使用しない基礎から全体を木製構造で設計しています。
この他にマイカー規制を導入するなど、集客よりも持続可能であることを重視するなどして、南沢あじさいが次の世代、その次の世代へと引き継がれていくような取り組みを実施しています。もちろん紫陽花の美しさはこれまでと変わりません。
ハイキングコースそのものは2時間ちょっとで歩けてしまいますが、じっくりと時間をかけて南沢あじさい山を満喫するのがおすすめです。
南沢あじさい山:https://ajisai-yama.com
住所 | 〒190-0172 東京都あきる野市深沢368 |
2024年の開山期間 | 2024年6月12日(水)〜7月7日(日) |
開山時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 特にありません |
入山料 | 600円 |
ハイキングコースマップ
南沢あじさい山と金比羅山を巡るハイキングコースはいくつかあるのですが、わかりやすいコースマップをご紹介します。拠点になるのは武蔵五日市駅で、ここから舗装路を通って南沢あじさい山を目指します。南沢あじさい山から金比羅山に直接向かうルートと深沢展望台経由で金比羅山に向かう2ルートがあります。
しっかり歩きたい人は深沢展望台経由がおすすめですが、紫陽花が目的という人や雨が心配という場合にはショートカットして直接金比羅山に向かいましょう。途中で雨が降り出したら、南沢あじさい山から武蔵五日市駅へと引き返してもOKです。