山を安全に歩きたい人は必読。「萩原編集長の山塾2 登山力」

山は気合と根性で登るもの。あとは筋力をつけておけば、大抵の山には登れる。そう思っていませんか?確かに気合も根性も、そして筋力も重要ですが、それに加えて「技術」も重要です。登山に技術なんてあるの?と疑問に感じるかもしれませんが、むしろ技術があって、山を心から楽しめるようになります。

わかりやすい技術でいえば、トレッキングポールの使い方があります。トレッキングはただの杖ではなく、正しく使うことで登山を安全かつ快適にしてくれます。他にもパッキングも技術ですし、そもそもの登山計画の立て方も技術が必要になります。

この夏に発売された「萩原編集長の山塾2 登山力」は、そんな技術を学ぶことができる1冊です。著者は2013年から5年間にわたってNHK-BS1の『実践! にっぽん百名山』にレギュラー出演し、その後も国内各地の人気山岳を歩いて山の素晴らしさと安全登山のためのテクニックを伝え続けてきた萩原浩司氏。

本の内容としては、登山に必要な7つの力について写真による詳細な解説を行い、読むことで山にかかわる総合的な力「登山力」が身に着く構成になっています。初心者からステップアップして、もっと多くの山を歩いてみたくなった人は、ぜひ最寄りの本屋やオンラインストアなどでお求めください。

本書で紹介する7つの力

計画力

登山の充実度・安全度を左右するのは計画を立てる力。三百名山、百高山、ふるさと富士の紹介のほか、さまざまな山の登り方について豊富な写真で解説します。

歩行力

バテずに安全に歩く力を徹底解説。なかでもトレッキングポールを使った歩行技術については、これまでのどの技術書よりも詳しく紹介してあります。

装備力

過酷な自然環境に対応するための装備の使いこなしを詳しく解説。美しいパッキングのノウハウや、ほどけない靴紐の結び方など、著者独自の方法を紹介しています。

生活力

山で食べ、山に泊まる。登山とは衣・食・住の高所移動です。非日常生活に順応するための衣、不便な環境下で調理する食、快適に寝るための住の技術を紹介します。

危機管理力

山岳遭難の傾向を知り、その対策を考えます。山で遭難しない、ピンチになっても生き延びるための力を身に着けましょう。

岳識力

山に関するさまざまな知識を身につければ、登山はもっと楽しくなります。日本の山の数や動・植物の知識、さらに山の名著や歴史についての基礎知識をお届けします。

感動力

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚と、都会では眠っていた五感が山では鋭く研ぎ澄まされます。五感をフルに使って山を味わいつくす力、感動力を実感し直しましょう。

前著「萩原編集長の山塾 実践! 登山入門」では登山の基本中の基本を紹介したのに対し、本書はもっと幅広い知識を身に着け、山をより深く味わうための力をお伝えしています。約800点にもおよぶ豊富な写真とともに、堅苦しい教科書ではない読み物としても楽しめる技術書となっています。

書籍概要

書名:萩原編集長の山塾2 登山力
著者:萩原浩司
定価:2200円(本体2000円+税10%)
体裁:A5判 192ページ
発行日:2024年8月20日
ISBN:978-4-635-15035-4

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