登山は低山であっても遭難するリスクがあり、しっかりとした装備が必要になります。ただ、安全を考えて装備を用意すると必然的に荷物が重たくなり、楽しいはずの登山が苦しくなってしまうこともあります。このため、荷物はできるだけ少なくしたくなるのですが、不用意に軽くするとリスクが上がってしまいます。
どのレベルまで軽量化できるのか、どう軽量化すればいいのか。それを学ぶための書籍が「軽量登山入門」になります。きちんとした実績に基づいて正しく軽量化するための知識が身につきますので、荷物を減らして、もっと登山を楽しみたい人は、ぜひ最寄りの本屋さんやネットショップで購入しておきましょう。
登山をより安全にするための1冊
登山はリスク管理が必要なアクティビティですので、最悪の事態も想定して持ち物を決める必要があります。その結果、ほとんど使う機会のないものまで荷物として運ぶことになるのですが、荷物が重たくなると転倒や疲労による歩行困難などの状況を引き起こしてしまいます。
特に40代を超えると筋力が目に見えて落ちてくるので、重たい荷物を背負うということ自体、登山へのモチベーションを下げることになります。安全のために背負っている荷物が、自分の安全を脅かしてしまうといった皮肉な結果が実際に起きており、安全に登山を楽しむなら、荷物を軽くすることも重要になります。
ただ、不用意に軽くすると、今度はトラブルに対応できなくなるといったジレンマもあります。このため登山荷物の軽量化は正しい知識を持って行う必要があるのですが、どうやってその知識を学べばいいかわからないですよね。そこでおすすめなのが「軽量登山入門」というわけです。
本書では下記のような知識を身につけることができます。
・「死なないため」に持つべき装備とは何か
・「快適のためだけ」の装備とは何か
・何を残すのか、何を減らすのか
・どこから軽くするか、どうやって軽くするか
・何を買い替えるべきか
書籍内容についてもう少し詳しく見ていきましょう。
書籍内容
- ■PART1 軽量化すべき理由
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- 山岳遭難事故防止のため
- 快適に山を登るため
- 登山の成功率を高めるため
- 初心者と中高年こそ軽量化を
- ■PART2 軽量化理論
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- 死なないために持つべき装備
- 快適のためだけの装備を外す
- 重量変化の大きなものから変えてみる
- 装備の不要な部分を加工する
- パッキング、フィッティングによる体感重量の軽減化
- 道具の組み合わせで軽量化する
- スマートフォンの徹底活用
- ■PART3 基本装備の軽量化
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- バックパック
- レインギア
- 防寒着
- ヘッドライト
- ウォーターキャリー
- シューズ
- ■PART4 幕営装備の軽量化
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- シェルター
- シュラフ
- スリーピングマット
- ■PART5 補給のための装備の軽量化
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- 調理道具
- 食料
- ■PART6 非常時装備などの軽量化
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- ファーストエイドキット
- エマージェンシーキット
- ナイフ
- 着替え
- 生活用品
- 雪山装備
- クライミングギア
内容例
書籍概要
著者 | 栗山祐哉 |
定価 | 1,760円(税込) |
発売日 | 2024年5月30日(木) |
サイズ | A5判/オールカラー160ページ |
電子版 | あり |
ISBN | 978-4-05-802268-9 |
発行所 | 株式会社 Gakken |