人生100年時代と言われていますが、日本人の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳と短く、多くの人が人生の1/4を制限のある生活をしています。これではいくら寿命が長くなったとしても人生を楽しむことができず、ただ生かされているだけになってしまいます。
ただ健康寿命というのは、生活習慣を変えることによって伸ばすことはできます。たとえばウォーキングですが、ただ歩くだけでなく、ちょっとしたエッセンスを加えることで、さらに健康寿命を伸ばすことができます。ここではそんな、健康寿命を伸ばすためのノウハウが詰まった1冊「百歳まで歩ける人の習慣」をご紹介していきます。
脚力と血管をダブルで鍛えるアンチエイジング専門医が考案
歩くことは健康維持に直結するというのは、多くの人が実感していますよね。このため、すでに1日8000歩や1万歩といったように、目標を決めて歩いている人もいるはずです。ただ、健康であるためには、ただ歩くだけでは不十分で、脚力だけでなく血管年齢も高める必要と本書では説いています。
「歩行速度の低下が、とくに下肢の動脈硬化の増加と関連している」ことがわかり、脚力と血管力の親密な関連が示されました(「フロンティヤーズ・イン・サイコロジー」2020年11月23日)。
本文序章より
このように、一生歩けるための脚力と血管力には密接な関係があり、どちらか一方だけを鍛えても望むような結果は得られません。どちらが先ではなく、「ともに」重要だと考えています。(本文序章より)
また、読者が日常生活で簡単に実践できる具体的な方法として、初級の「ニコニコ歩き」や上級の「俳句ウォーキング」など、様々なトレーニング例を、具体的なイラストやグラフとともに提案しています。自分の体力に合った方法を選べるので、楽しみながらウォーキングを継続できるようになっています。
- 【初級】[ニコニコ歩き]のポイント
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大事なのは、息がはずんでもニコニコしながら楽しく歩けること。無理なく有酸素運動を行なうことで、大血管を強化できます。1回30分、週に3日以上を目標に続けてみてください。
- 【上級】[俳句ウォーキング]の効果
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俳句ををひねりながら[ニコニコ歩き]をする[俳句ウォーキング]で、脚力、血管力に加え認知機能の改善も期待できます。
すでにウォーキングをしているけど独学で効果があるかわからないという人も、これから歩こうと考えている人にも役立つ内容となっています。健康維持のために何かをしなくてはと考えている人は、ぜひ本書を手にして100歳まで歩き続けるノウハウと体力を身に着けてください。
書籍情報
タイトル:百歳まで歩ける人の習慣
著者:伊賀瀬道也 判型・製本:新書判並製
ページ数:232ページ
定価:1,210円(税込)
発売日:2024年5月17日
ISBN:978-4-569-85709-1
発売元:株式会社PHP研究所