日本には美しい山がいくつもあり、どの山を登ればいいのか迷ってしまいますよね。そういうときに参考になるのが、「多くの人が登った山」です。人が集まるのには理由があり、何らかの魅力を感じているから多くの人が上るわけです。
でも、どの山が人気なのかわからない人もいますよね。そこで、この記事ではヤマップが発表した。2024年に『登られた山』ランキングをご紹介します。エリアごとに人気の山を5位までランキングしていますので、ぜひ2025年の登山計画を立てる際に参考にしてください。
北海道エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 藻岩山(もいわやま) | 531m | 北海道 | 1位 | 121.9%︎ |
2 | 旭岳(あさひだけ) | 2291m | 北海道 | 3位 | 119.7% |
3 | 三角山(さんかくやま) | 311m | 北海道 | 2位 | 75.1% |
4 | 十勝岳(とかちだけ) | 2077m | 北海道 | ランク外 | 117.3% |
5 | 雌阿寒岳(めあかんだけ) | 1499m | 北海道 | ランク外 | 107.4% |
北海道エリアで最も登られた山は、札幌市の「藻岩山」が4年連続の1位となりました。続いて高山植物や雄大な景色が魅力の道内最高峰「旭岳」も約2割増となった一方で、ヒグマの目撃による登山道閉鎖等の影響を受けた「三角山」は大きな減少が見られました。
大雪山国立公園の西南部に位置し、ダイナミックな景観を楽しめる「十勝岳」、今月90周年を迎えた阿寒摩周国立公園の南西部に位置する「雌阿寒岳」は初のランクインとなりました。
東北エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 安達太良山(あだたらやま) | 1699m | 福島 | 1位 | 114.2% |
2 | 月山(がっさん) | 1984m | 山形 | 2位 | 104.8% |
3 | 一切経山(いっさいきょうざん) | 1949m | 福島 | 4位 | 115.7% |
4 | 磐梯山(ばんだいさん) | 1816m | 福島 | 3位 | 105.6% |
5 | 栗駒山(くりこまやま) | 1627m | 宮城・岩手 | ランク外 | 131.2% |
四季折々の美しい風景と沼ノ平が有名な「安達太良山」が4年連続の1位となりました。2位以下も例年と同様、朝日連峰・蔵王など抜群の眺望を楽しめる「月山」、五色沼(魔女の瞳)で知られる「一切経山」、猪苗代湖を望む「磐梯山」、全山紅葉(神の絨毯)が印象深い「栗駒山」と、風光明媚な景観を有する山々が選ばれています。
関東エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 高尾山(たかおさん) | 599m | 東京 | 1位 | 120.2% |
2 | 塔ノ岳(とうのだけ) | 1490m | 神奈川 | 2位 | 112.9% |
3 | 筑波山(つくばさん) | 877m | 茨城 | 3位 | 119.5% |
4 | 大山(おおやま) | 1252m | 神奈川 | 4位 | 115.9% |
5 | 御岳山(みたけさん) | 928m | 東京 | 5位 | 103.8% |
「高尾山」を筆頭に、登山者数の多い関東エリアは4年連続で同一の結果となりました。いずれも都市近郊に在りながら四季折々の美しい自然と多様な山歩きを楽しむことができる山々です。アクセスしやすい山ばかりですが、意外と登っていないという人も多いかと思います。ぜひ2025年の登山計画に入れておきましょう。
北陸エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 立山(たてやま) | 3015m | 富山 | 1位 | 111.9% |
2 | 白山(はくさん) | 2702m | 石川・岐阜 | 2位 | 103.5% |
3 | 文殊山(もんじゅさん) | 365m | 福井 | 3位 | 109.9% |
4 | 荒島岳(あらしまだけ) | 1523m | 福井 | ランク外 | 111.1% |
5 | 爺ヶ岳(じいがたけ) | 2663m | 富山・長野 | 4位 | 112.6% |
浄土山、雄山、別山合わせた立山三山で知られ、四季折々の美しい景観が楽しめる「立山」が4年連続で1位となりました。以降、花の名山「白山」、福井の里山「文殊山」、四季折々の変化を楽しめる福井の百名山「荒島岳」、柏原新道から鹿島槍ヶ岳への稜線歩きも人気の「爺ヶ岳」が続きました。
日本三霊山のうち2つがある北陸エリアは、厳かな山が多く、厳かな雰囲気を感じながら登山を楽しめます。
甲信越エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 燕岳(つばくろだけ) | 2762m | 長野 | 1位 | 110.4% |
2 | 大菩薩嶺(だいぼさつれい) | 2057m | 山梨 | 3位 | 106.3% |
3 | 八方山(はっぽうやま) | 2005m | 長野 | 4位 | 114.5% |
4 | 木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ) | 2956m | 長野 | 2位 | 98.3% |
5 | 赤岳(あかだけ) | 2899m | 山梨 | 5位 | 107.3% |
北アルプスの入門の山としても知られる「燕岳」をはじめ、開放的な稜線歩きを楽しめる「大菩薩嶺」、リフレクションが美しい八方池で知られる「八方山」、中央アルプスの最高峰「木曽駒ヶ岳」、赤く染まる岩肌が印象的な「赤岳」と、例年人気の山々がランクインしました。
いずれも標高が2000m以上となっており、難易度は高めですが、GWや夏休みなどスケジュールに余裕があるときに挑戦してみてください。
東海エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 金華山(きんかざん) | 328m | 岐阜 | 2位 | 117.7% |
2 | 猿投山(さなげやま) | 628m | 愛知 | 1位 | 110.2% |
3 | 富士山(ふじさん) | 3776m | 静岡・山梨 | 3位 | 89.8% |
4 | 乗鞍岳(のりくらだけ) | 3026m | 岐阜・長野 | ランク外 | 155.3% |
5 | 弥勒山(みろくやま) | 436m | 愛知・岐阜 | 5位 | 110.8% |
岐阜市にほど近く美しい夜景も望める「金華山」が、名古屋近郊の霊山として名高い「猿投山」を初めて僅差で上回る結果となりました。また、3位「富士山」は登山規制の導入による減少が見られた一方、2年ぶりに乗鞍スカイラインが開通した「乗鞍岳」は大幅な増加が見られるなど変動がありました。
初心者でも登りやすく都市近郊の大自然を体感できる「弥勒山」は昨年に続き5位となりました。標高が高い山もあれば、このように登りやすい山に人気が集まっているのも東海エリアの特徴になります。
近畿エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 金剛山(こんごうさん) | 1125m | 大阪・奈良 | 1位 | 107.8% |
2 | 六甲山(ろっこうさん) | 931m | 兵庫 | 2位 | 110.5% |
3 | 摩耶山(まやさん) | 702m | 兵庫 | 3位 | 112.2% |
4 | 御在所岳(ございしょだけ) | 1212m | 三重 | 4位 | 112.8% |
5 | 大文字山(だいもんじやま) | 465m | 京都 | ランク外 | 109.5% |
山頂にある時計台とライブカメラがユニークな「金剛山」が4年連続の1位となりました。2位以下も例年と同様、近代登山発祥の地「六甲山」をはじめ「摩耶山」「御在所岳」など、近畿で人気の山として名高い山々が続きました。京都五山送り火の舞台として知られる「大文字山」は初のランクインとなりました。
関西の山は低山が多く、気軽に登れるといった魅力があります。登山道もしっかり整備されていますので、初心者の登山遠征にもおすすめです。
中国エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 大山(だいせん) | 1709m | 鳥取 | 1位 | 110.8% |
2 | 福山(ふくやま) | 302m | 岡山 | 3位 | 132.9% |
3 | 右田ヶ岳(みぎたがだけ) | 426m | 山口 | 2位 | 103.7% |
4 | 弥山(みせん) | 535m | 広島 | 4位 | 107.1% |
5 | 三瓶山(さんべさん) | 1126m | 島根 | 5位 | 115.2% |
伯耆大山とも呼ばれる中国エリアの最高峰「大山(弥山)」が4年連続の1位となりました。また、1234段の階段でも知られる「福山」が約3割増と、花こう岩の岩峰「右田ヶ岳」を上回り2位に。以降、厳島神社と一緒に訪れる「弥山」、山麓でスノーシューを楽しめる「三瓶山」が続きました。
大山が別格の人気ですが、個性的な山が多いのが中国地方の特徴です。関東や関西と違ってアクセスしにくい山も多いものの、それだけゆっくり登山を楽しむことができるので、静かに山を登りたい人にもおすすめです。
四国エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | 剣山(つるぎさん) | 1955m | 徳島 | 2位 | 111.8% |
2 | 石鎚山(いしづちさん) | 1972m | 愛媛 | 1位 | 104.9% |
3 | 三嶺(みうね) | 1894m | 徳島・高知 | 3位 | 104.6% |
4 | 飯野山(いいのやま) | 422m | 香川 | 4位 | 108.8% |
5 | 瓶ヶ森(かめがもり) | 1897m | 愛媛 | 5位 | 113.4% |
徳島県の最高峰「剣山」が、西日本最高峰「石鎚山」を初めて僅差で上回る結果となりました。以降、稜線上に爽快な笹原が広がる「三嶺」、讃岐富士として知られる「飯野山」、絶景のドライブコース「UFOライン」で知られる「瓶ヶ森」と、例年人気の山々がランクインしました。
四国といえば剣山と石鎚山の2峰が圧倒的に人気ですが、深い森を抱えた山も多く、どっぷりと緑に浸かりたい人におすすめです。
九州エリア
順位 | 山名 | 標高 | 都道府県 | 2023年の順位 | 前年比 |
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1 | くじゅう連山 | 1791m | 大分 | 1位 | 97.5% |
2 | 宝満山(ほうまんざん) | 829m | 福岡 | 2位 | 98.9% |
3 | 韓国岳(からくにだけ) | 1700m | 宮崎・鹿児島 | 3位 | 123.1% |
4 | 立花山(たちばなやま) | 367m | 福岡 | 5位 | 102.0% |
5 | 阿蘇 中岳(なかだけ) | 1506m | 熊本 | 4位 | 95.5% |
九州を代表する名峰を擁する「くじゅう連山」、福岡県内で最も登山者が多いとされる「宝満山」が4年連続の1〜2位となりました。3位以下も例年と同様、南九州の名峰「韓国岳」、福岡の市街地を一望できる「立花山」、ダイナミックな大自然を楽しめる阿蘇「中岳」が続きました。
九州の山は活発な火山も多く、地球の鼓動を感じられる山がいくつもあります。気候的にも登りやすい期間が長いといった魅力があり、年間を通して登山できるのが魅力のエリアです。